蜜蜂は、田んぼによくやってくる。
特に春。レンゲ、シロツメクサをはじめ、ツユクサ、トキワハゼなど、春になると何かと忙しいようだ。
花から花へ飛び移りせっせと蜜や花粉を集める姿は、一生懸命で、思わず応援したくなる。
よく見てみると、西洋ミツバチもいれば、日本ミツバチもいる。
我が家のあたりでは、10対1くらいで、西洋ミツバチのほうが多いようだ。
西洋ミツバチは、養蜂でしかいないので、どこかに巣箱があるのだろう。
先日、農と自然の研究所から「生き物語り」という本が届いた。
百姓仕事を通じで、生き物をみるまなざしを持って「生物多様性」を表現する方法で、「生物多様性」という骨格に血肉を与えようという取り組みだ。
その中に、ミツバチについての興味深い「語り」があった。
稲は出穂期を迎えた。田んぼに行くと稲の穂に蜜蜂があちこちと目につく。稲が蜜を出すわけはないから、何をしているのだろうか。しばらく見つめていた。ど うやら花粉を集めているようだ。そうか、稲は蜜蜂のエサまで提供しているのか、と感心した。その後、養蜂をやっている友人にこのことを話したら、とっくに 知っていて、さらに驚くような話をしてくれた。じつは蜜蜂は田んぼで水分を補給する、と言うのだ。どこにもあるし、流れもないし、給水しやすいのだそう だ。その水分は夏には巣を冷やすために使われるので、かなりいるのだそうだ。そ、そこまで聞いて、あっと思い当たった。最近頻発している蜜蜂の大量死が、 アドマイヤーやダントツの影響かもしれないと言われていることにだ。この農薬は蜜蜂に対する毒性がとても強い。しかし、田んぼに蜜蜂がこんなにやってくる ことを、農薬会社や農協や農業改良普及センターは知らないのではないか。(「生き物語り」 農と自然の研究所 発行より抜粋)
世界各地でミツバチが大量にいなくなる事件がある。
「ハチはなぜ大量死したのか」 を読むと、人間の経済に組み込まれ疲弊していくミツバチの姿がリアルに書かれている。
ミツバチだけでなく人間と自然の関りを映し出しているようだ。
自然からの資源は人間の欲望に応えてくれる、ある閾値を越えるまでは。
各地でミツバチが大量にいなくなったのは、様々な要因が重なり閾値を超えたからだという。
農薬もこの要因の一つ(最も強いかもしれない)だ。
先に紹介した「生き物語り」を読んだときまっ先に浮かんできたことが、「ハチはなぜ大量死したのか」だった。
日本ミツバチが注目されているが、日本の農薬事情のもとで果たしてうまくやっていけるのか、少し不安に感じてしまう。
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