倭文地区の魅力の一つに、雑木林が多いことがあげられる。
雑木林からの恵みと聞くと、薪やキノコ、山菜を思い浮かべるが、もっとも重要な自然資源は水だろう。
雑木林は水源涵養によい。さらに治山効果も植林とは比べものにならない。
1995年に台風がこの地域を直撃し、津山市の市街地が水没するという大水害があった。
このとき、岡山県北部の植林は、無残にも多くがなぎ倒され、未だに後始末ができていないところもある。
我が家の前にある丘陵の木も、何本か倒された。巨木を倒すほどの風、自然の力を垣間見た気がする。この強烈な風の中、ほとんどの木が倒されずに残っていた。おかげで、木を切るためにかなりの出費になってしまったのだが、山肌がめくれ上がり土砂が崩れてくるよりましだろう。
雑木林は災害にも強いことがわかる。
さて、 家に影が入るからといってただ木を切っただけでは面白くない。
かねてより考えていた方法でキノコ栽培を始めることにした。
切り倒した木の丸太を山にそのまま残し、キノコを植えるという方法だ。
写真は、丘陵の頂上部。平坦な場所がある。
まずは、ナメコを植えていった。ドリルで穴を開け、コマを打ち込む。
キノコはそれぞれ勢力圏を持っている。ナメコが優勢なところではナメコしか生えない。
天然の場合は、林の入り口にズイタケ、奥にいくとシメジなどの勢力圏になるらしい。他にもいろいろなキノコがあり、ほとんどが食べられるものだという。
毒があるかどうかは、割いて舐めてみるといいらしい。舌が少しピリピリするようなら毒があるということだ。なかなかできることではないが。
原木栽培のナメコを食べると、もう一般的なナメコを食べる気にならなくなる。
しっかりした歯ごたえがあり、かむと森の香りが口いっぱいに広がる。育った木の香りをそのまま閉じ込めているようだ。
写真のようなヒノキの切り株にナメコを植える。切り株に植えて大丈夫なのかと思うが、これがいいのだそうだ。
うまく菌がまわっれくれれば、この秋には、ヒノキの香りのするおいしい雑木林の恵みにありつける。
そんな願いを聞いてくれたのか、キノコ植えが終わった途端に雨が降ってきた。
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