2012年11月10日土曜日

放射能汚染時代、食べ物はどうなのか?

 3・11福島原発事故で放射能はどれだけ出たのか?はっきりした情報のないまま、東日本を中心に各地で農産物・魚介類の汚染が報告されている。

 事故の加害者側といってよい国や東電、加害者を擁護する御用学者やメディアからは、まともな情報は出てこない。
 未だにチェルノブイリ原発事故の放射能で被害が続いているウクライナ、ベラルーシの状況を無視し、できるだけ事故の被害を少ないことにしようと仕向けているように見える。
 ウクライナでは、空間線量がかなり低くなっているにもかかわらず、子どもの疾患が後をたたない。
 ウクライナ政府報告書によると、以下の状態になっている。
・1992年、被爆した人から生まれた健康な子どもは24.1%しかいなかった
 2008年には、5.8%に減っていた
・慢性疾患のある子どもは、1992年が21.1%で、2008年には78.2%に増加

 ウクライナ政府報告書から健康被害と汚染拡散を考える
にポイントを出しているので参考になればと思う。

 日本(の加害者達)は、国連科学委員会の提唱する放射能被害を適用している。
 高線量被爆による、白血病と白内障、甲状腺がんの三例だけである。
 ウクライナの報告を無視し、内部被爆による健康被害をないものとしているのだ。
 健康被害がでても、放射能が原因ではないと言い張るための理屈を押し通そうとしている。

 常識的に考えて、福島原発事故で放出されていた放射能が、公式発表の通りであるはずがない。
 テラベクレルとかよく分からないくらい大きな桁数を見せられて、大量に放出されているように見せかけているが、重量に換算すると数kgになる。ヨウ素40g、セシウム137は5kg、プルトニウム1.4g。
 あれだけの爆発で何トンも放出されていると考えられるのに、どうみてもおかしい。
 それは、広範囲にわたり空間線量が未だに高いことでも予測ができる。
 全国の地域別空間線量グラフ

 ウクライナでは、現在、人が住んでいる地域の空間線量は、0.08~0.1μSv/hで高いところで0.13μSv/hなので、疾患の原因は食による内部被爆だと断言できる。
 ウクライナで疾患が出ている人が食べている食品の放射能は、平均して10Bq/kgである。
 日本の暫定基準値100Bq/kgからすると、実際はかなり低い放射線内部被爆でも病気になるリスクが高いのだ。
 危険を煽って風評被害を撒き散らすな、と抗議されそうだ。
 しかし、本当は放射能汚染されていないまたは汚染が軽微の農産物・魚介類をあの地域のものだから汚染されていて危険だ、といったなら風評被害といわれても間違いではない。
 放射能汚染されているものを、汚染されているといって、風評被害扱いされるいわれはない。

 前置きが長くなったが、ではどう食べていけばいいのか?
 クレヨンハウス・ブックレット2 わが子からはじまる 食べ物と放射能の話(安田節子 著)に分かりやすく載っていたので、紹介したい。

●流通しているすべての野菜が検査されているわけではない
 現在行われている検査は、自治体職員が農地へ出向き、スポット的に採取したものが暫定基準値を超えると、出荷停止となるだけ
 3回(3週)検査をして基準値を下回っていれば再出荷される
 それに検査されないものの方が圧倒的に多い
●暫定基準値以下でも、生産者すべてを補償の対象に
 消費者が、「買って、食べて、支える」などどいうことで、消費者と生産者の間でその問題を負担し合うというのは根本的に間違っている
 汚染のあるものは市場に出してはならない
 汚染されたものは、政府や東電が、すべてこれを損害賠償するのが筋

●カリウムに似た働きをする「セシウム」
 セシウムはカリウムに挙動が似ているので体に蓄積しやすく全身の筋肉、生殖器に蓄積する
 ガンや遺伝子障害の原因になったり、心筋梗塞を誘発するといわれている
 胎盤が被爆すると、胎児の発達障害、知能障害、虚弱で様々な病を持つ頻度が高くなる
●骨のガンを引き起こす、カルシウムに似た「ストロンチウム」
 ストロンチウムが骨に取り込まれると長い間排出することができない
 骨のガン、骨肉腫、白血病などを引き起こす
 ストロンチウムは水溶性で植物に吸収されやすく、土壌の深い場所まで届く
 海に放出されると魚の骨などに取り込まれ、蓄積する
●半永久的に体内にとどまる「プルトニウム」
 プルトニウムは半減期が2万4千年と非常に長く、肺や生殖器、骨などにたまる
 プルトニウムは原発敷地内でしか検出されていないというが、プルトニウムを混ぜたMOX燃料を使っている3号機が爆発しているのだから、当然ばら撒かれている

放射能を除去する、食品の調理・加工の仕方
●「米」―精米して砥げば、ほとんど落ちる
 お米と麦について、ストロンチウムやセシウムは、穀物の外皮・籾に多い
 精米するとストロンチウムは60~90%減少し、セシウムは65%減少する
 ストロンチウムもセシウムも水溶性のため、水でお米を砥ぐとさらに50%減る
 イネに吸収された放射性物質は、実のほうには全体の約10%しか移行しない
 放射能を体に入れるのを防ぐのであれば精米をよく砥ぐという方法でよいが、排泄力を高める、体の中をミネラルで充分に満たしておく意味では、汚染のない有機の玄米を食べることはたいへん有効
●「小麦」―製粉すると、80%は除去
 セシウムやストロンチウムなどの放射性物質を根から吸収させて栽培した場合でも、製粉によって、20~50%くらいは除去さてた
 パンやうどんに加工することで70~80%除去される
●「野菜」―湯がいて水にさらせば50~80%除去できる
 野菜が吸収したセシウムは水溶性なので湯がいて水にさらす、おひたしで食べるのが効果的
 キュウリやナスはよく水洗いするだけでストロンチウムの50~60%が除去される
 キュウリは酢洗い、酢漬けで放射性物質の94%が除去される
 ほうれん草、春菊、小松菜などは、よく洗い、湯がいて水にさらし、あく抜きをするとセシウムやヨウ素などが60~80%は除去される
 豆はセシウムやストロンチウムを吸収しやすい
 放射性物質を吸収させたグリーンピースを酢洗いと煮沸処理するとストロンチウムが70%、セシウムが50%除去された
 エダマメは5%の食塩水で煮沸するとストロンチウムの75%が除去された
 ブロッコリーのセシウムは水洗いで約90%除去、ゆでた場合も90%除去された
 じゃがいもは皮をむくと40%近くが除去でき、人参も皮をむくと55%が除去できた
 キノコは乾燥したものを水戻しすれば、セシウムの80~90%が除去できる
●「肉」―煮込み料理でセシウムが半分除去
 酢1、水2の酢水に2日間漬けると、放射性物質が90%は除去できる
 凍結しておいた肉を解凍して4~5時間食塩水処理(10%食塩水)すると90~95%のセシウムを除去できる
 牛肉の調理、加工では、煮るとセシウムが約50%除去(煮汁は食べない)
 オーブンで焼くと半焼けで13%、よく火を通して28%除去
●「魚介類」―水洗いや煮つけでかなり除去できる
 放射性物質は概して魚の内臓に集まるので、内臓を取り除くと大幅に減少する
 体内汚染したキハダマグロの魚肉を水に漬けることで50%除去された
 セシウムは湯がいて約50%除去でき、フライでは4.9%、焼きは8.4%除去
 水に浸したあと塩漬けにすると94%、酢漬けにすると48%除去できる
 水に溶けたストロンチウムを1とすると、魚1匹まるごとは3倍に濃縮する 身には0.4で骨のほうは25倍に濃縮される
 イカ・タコは骨がないので0.3倍
 二枚貝の身には0.4倍だが殻のほうに集まる
 エビ・カニは殻のほうが高くなる
 エビの塩水で洗うと、ストロンチウムは約70%除去できるといわれている
●「牛乳・乳製品」―ホエーに大部分が移行する
 牛乳の中のストロンチウム、セシウム、ヨウ素の80%は、脱脂乳に移行
 バターへの移行は4%、チーズには2~6%移行

 放射性物質と構造がよく似ている非放射性の物質がある。充分なカルシウムやカリウムその他のミネラルを食事から摂取しておかないと、放射性物質を吸収してしまう。
 できるだけ汚染されていない食事から必要なミネラルを摂っておくことが大切。
 発酵食品は非常に有効。納豆に含まれる「ジピコリン酸」という物質は、放射性物質に吸着して排泄する作用があるといわれている。
 発酵食品にいる微生物が消化管内でセシウムに吸着(キレート作用)して腸管吸収を阻害して排出する。
 玄米にはフィチン酸という非常に有効なキレート作用のあるものが含まれている。また、玄米の繊維は、腸内の微生物のすみかとなって微生物を増やす。そして繊維が腸管に刺激を与えて、排便を促す。そのため、セシウムを早期排出する効果が高い。
 リンゴのペクチンにいろいろなミネラルを添加した「ビタペクト」というサプリメントがチェルノブイリでセシウム被爆した子どもに処方されていた。

 子どものためには、できるだけ汚染のない産地のものを選ぶこと。大人は、ある程度汚染が避けられない地域のものでも、水洗いや、食材に応じて塩洗い、酢洗いをし、ゆでたり、煮たり、塩漬けや酢漬けで放射性物質を取り除く。こうした処理をしながら、積極的に必要なものを食べて、ミネラル、栄養の充足を図っていく。そして排泄を促す玄米や発酵食品を摂ること。

 今なお、放射能が漏れ続け、収束できていない。
 そのような中、基準値を緩めて日本全国にガレキをばら撒こうとしている。
 公共下水道汚泥の放射性セシウム濃度が200Bq/kg以下の場合は、汚泥肥料の原料として使用できることになり、全国の農地にも拡散させようとしている。
 農地で濃度が薄まるという考えだが、使い続けることで半減期の長いセシウムは農地に蓄積する。汚染されていない農地がなくなり、作物汚染が全国で起きる危険性がある。
 農地にばらまくことは禁止すべきである。

 以上、一部抜粋および部分的に修正している。
 今、僕は汚染が少ない地域に住んでいる。ガレキ処理やコンクリートや肥料となって、今のところ汚染されていない地域も汚染されるようになるとしたら恐ろしいことになると感じている。
 ウクライナの人口減少と子どもの健康が害されている現状、そして遺伝的な影響が報告されていることを考えると、国民すべてを内部被爆にさらす暴挙によって将来日本の人口が極端に減少していき、健康な人が非常に少なくなる可能性がある。
 こうならないためにも、薄まるからといって日本全国に放射能をばらまくべきではない。
 ウクライナにはこんな例がある。生まれて3ヶ月でチェルノブイリ事故で被爆し、今様々な病気に苦しむ女性を、汚染が少ない土地でセシウムの生態的半減期間の70日間、汚染されていない食事で療養させたところ、体調がかなり回復したというのだ。
 原発をゼロにし、放射性廃棄物は一部の高濃度汚染地域で永久管理し、放射能の極めて少ない地域を保つような政策が必要だ。


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