2010年4月3日土曜日

日本ミツバチとの出会い

日本ミツバチについて色々と語っている。
いつからこんなに魅せられたのか?日本ミツバチとの出会いを思い出してみよう。

「日本ミツバチを飼おう」
友人の建築士C氏が提案してきたのは2007年秋。
「はちみつがとてもおいしいし、素人でも飼えるんだ」と言う。

確かに調べてみると、おとなしく、手づくりの巣箱が使え、世話をしなくていい。
その代わり、採れる蜂蜜の量が少なく、商業的ではない。
趣味の範囲でやればいいし、NO1の受粉昆虫だから、農家に広めればいい循環が生まれそうだ。
迷うことなく、「やりましょう」と返答した。

C氏の友人は、すでに日本ミツバチを飼っていて、2007年秋、初めて蜜採りをした。
そのときの写真を見せてくれた。
ミツバチのプロF氏を呼んで、蜂蜜を採る。採るというより盗ると言う方が正確だと思うが、採るを使うことにする。


巣箱から巣を引っ張り出し、垂れてくる蜜を濾すのだ。

さて、このF氏は、今では僕の友人でもある。
日本ミツバチにも出てくる知り合いの養蜂家がまさしくF氏なのだ。
写真の通り、素手で巣箱から巣を取るつわものだ。

C氏が提案してきたのは、建築端材を使って巣箱を作り、広げようというものだ。
巣箱の形状は六角形の重箱3段がさね。
上部に蜜を溜め、中ほどから下部にかけてが幼虫の成長場所になる。
このため、上の段の蜜を採って、取り終わったら最下部に移すという方法だ。
このとき、2段目は上段に、3段目は2段目になっている。

さて、巣箱が設置できたのは、2008年4月中ごろだった。
僕のところに1箱、別の友人Fさん(女性)のところに1箱設置した。

「ミツバチ来てくれるかなあ」
「来てほしいなあ」
「家の窓に日本ミツバチらしきものが来てる」Fさんから写メールが届いた。
活発になってきたようだ。

そして、5月18日午前9時半。
「ミツバチが来とる~」Fさんから電話があった。
「おお、すぐ行きます」デジカメを持ち、すぐにFさん宅に向かう。
車で約20分、10時くらいに着いた。
ラッキーだったのは、日曜日で休日だったこと。
日本ミツバチの群が巣箱に入るシーンに出会うことができた。

Fさんの家から程近い畑に向う。
目的の場所が近づくと、重層的な羽音が聞こえてきた。
「あ~、群があんなにたかったる。電話したときは少ししか来てなかったのに~」
Fさんが叫んだ。
「お~、これはすごい。もしかして引越し中なのでは」
「そうじゃろうか。だったらいいなあ」
なにしろ二人とも始めてみることなので、何が起こっているかよくわからなかった。
とにかくしばらく観察しながら、カメラに収めることにした。


写真のように、巣箱の下部にミツバチの群が集まっている。
相変わらずブンブンという羽音が方々から聞こえてくる。
偵察蜂らしきハチ達が飛び回る下で、巣箱に吸い込まれるようにどんどん入っていく。
上の写真の状態から約3分後、下の写真の状態になった。


写真に収めることはできなかったが、中央右下に見えるかたまりの中に女王らしきハチがいた。
他のハチより少し大きく、ずんぐりしていた。
働きバチに囲まれながら、手を取られるように巣箱に向っている。
「ささ、どうぞこちらへ」と言っているようだ。大事に大事に周りを囲みながら、手を引いたりおしりを押したりしながらモタモタと動く。
やっとのおもいで、巣箱の中に入っていった。

これからしばらく秋までは、巣箱を動かすこともないだろう。
働きバチは出たり入ったりするのを眺めるだけだ。
それだけでも、確かにここに群がいることがわかる。

初めて間近に日本ミツバチを見たのが、この日の大引越しだった。
興奮しっぱなしの数分間、本当に幸運な出会いに感謝している。


この群との別れは、2008年冬に訪れた。
それは、この次の話で。

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